50x7 実視野12度超広角双眼鏡
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超広角双眼鏡
 7X51 PRIME WIDE FIELD 12° Erecting Type
■ 視軸調整装置
 市販の双眼鏡には視軸調整装置などは付いていません。7倍程度の視軸合わせならビシッと調整してしまえば後から調整など要らないはずです。そう思って付けて無かったのですが筐体がヤワなのと未完成ということで完全にミラー類を固定していないことが悪さをして左右の視軸が微妙にずれてきます。そこで視軸調整機構を積むことにしました。
 上はその一例として、自作2インチ双眼装置の視軸調整装置です。双眼装置では高倍率も使うので視軸調整装置はあったほうが良いと思います(市販品は付いてないことが多い)。ネジを回すことで内部の斜鏡の傾きを変えますが、斜鏡だけの角度を変えるのではなく、台座ごと角度を変えるようにしています。台座ごと角度を振る機構のほうが簡単だからです。
 広角双眼鏡の台座は、軽量化のため2つのミラーをコンビ状態でV字に保持しています。同じように台座ごと角度を変えたのでは1方向のみしか視軸を調整できません(XY方向でなく、X方向のみになってしまう)。片側のミラーだけを動かす機構にするには、構造を大きく変える必要が生じます。
■ こんなものを作ってみました。
ミラーを4枚使ったポロミラーの模型です。
50X70mmのミラーを4枚切った貼ったして作りました。双眼鏡に入っている口径と同等サイズです。このうち1枚のミラーをどのように動かせばXY方向の調整ができるかを知ることができました。頭の中ではポロミラーの3次元空間は想像できないためです。(^^)
あとは台座と片側のミラーを分離して調整する機構の設計に入ります。あまりスペースの余裕がないので難しいかも知れません。
 これは模型なのでミラーとか板は100円ショップで売っているCDケース入りの安物ミラーを使ってします。ミラーはガラス切りでカット。UV接着剤でペタペタ貼ってお手軽工作しました。
 ちなみ市販の裏面鏡をつかったポロミラーだと、左上の画像のように4回反射像はかなり暗くなってしまっていますね。
  (2009年9月14日)